課題本 『 始まりの木 』 夏川草介 著
令和7年5月25日(日) 第2自治会館集会室 参加者8名
「作家の先を見る目はすごいといつも感じるが、この作品でも感じ、いろんなことを考えさせられた」が、決して難しい本ではなく「映像が浮かび、配役を考えた」人もいる課題本。
テーマの民俗学については「お金にならない学問はないがしろにされる」「今は効率主義」「猪名川町に著名な民俗学者がいて参考文献にも著作があった」という話が出ました。各章で描かれる日本の各地には「行ったことがあったので観光気分で読めて楽しかった」「巨木・巨石に惹かれるので面白かった」という人たちがいました。
また「土の無い都会で育ったので、自然の中で過ごしたく大和を離れたくない」「昔はイオン近くの南田原に炭焼きがあり、池田までリヤカーで売りに行っていた」「神様や自然を敬う気持ちは生活の中で教えられてきた」「今は落ち葉にもクレームが来る」と自分たちの生活を振り返りました。
最終章の『亡びるね』の台詞にドキリとし、自然と共に生きてきた日本人として「自然に対する感謝の気持ちと敬意」を取り戻さなくてはと思った読書でした。

